夢
長い廊下の先にある畳の部屋に、 白い何かが浮いている。 イヤな予感がする。 恐る恐るだが歩いた。 見なきゃいけない。 なんだ…? 裸の人間だった。 真っ白な肌は乾いて今にも崩れそうだ。 体育座りのような格好で浮いている。 叫び声をあげそうになったが…
あと2日で入学式だ。 スーツの用意はしてあるし、 今のところ準備万端だ。 「明後日から忙しくなるね。 入学式終わったら次の日は健康診断があるし その次の日は…」 友人が私に話しかける。 「そういえば、久しぶりに会いに行く? もう時間とれるかわからな…
「やばい、遅れる」 先程から港町をぐるぐると車で徘徊している。 遠くに見えるあの大きな船に乗って、 出張に行かなければないのに。 「ここさっき左に曲がったよね?」 「多分。」 彼が運転してくれている。 すぐ帰ってくるし、 そこまで遠出をするわけで…