BLOG BY TORAKO

雑記。その日見た夢、映画、スノーボード、ゲーム、旅行、日常。メンタルヘルスのことも。

あんたを孤独に追い込んだのは子どものワタシです

最近ネットやSNSでよく見る子育てがいかに苦しいかという情報。

漫画やエッセイにまでなっている。

ワンオペ育児はつらい。

自分の時間はなくなる。

孤独だ。

辛い

 

 

私の母はよくこんな話をする。

「子供が生まれると外界との繋がりがなくなるような気持ちになる」

「あんたを生むときに12リットルの輸血をして、

そこから体質が変わってしまった。

ひっくり返っても子供を生む前の体には戻らない」

「あんたの父親がいなかったから、私は一人で子育てをしてきた」

「子供が生まれればあんたも全て理解できる」

 

 

 

母は私が何も知らないとでも思って

そんなことを言っているのだろうか?

 

 

5歳下の妹がいるが、妹が生まれたあと母は疲れ切っていた。

単身赴任で父がいないので、母は一人だった。

頼れる知り合いもいなかった。

私もまだ5歳で、母の言うことを聞かないこともあった。

そこから妹が話ができるようになるまで、

すべての怒りは私に向けられた。

正座をさせられて、母は何時間も金切り声をあげて私を罵倒した。

ゲームを約束の時間を破って少し長くやってしまって、

次の日から一ヶ月間、友人と遊ぶのを禁止された。

学校が終わったらすぐに帰ってこい、

遅かったら学校に連絡して確認してやると言われた。

私は何が悪いのかもわからずにただ罰せられるだけなので、

謝りもせずにわけもまからないまま、ただ泣き続けるだけだった。

 

妹が話せるようになると、母は妹をとても可愛がった。

妹にちょっかいを出して泣かせると、

母は「お姉ちゃんのくせになんでそんなことをするんだ」と強く言った。

 

妹に友だちができると、その親達が家に遊びに来た。

そいつらは、私が大切にしていた祖母からもらったゲームを借りたがった。

母は私の許可もなく勝手に貸してしまった。

結局今現在も返ってきていない。

母が久しぶりに他人と話せて楽しそうなので、

その間妹や妹の友達の面倒をみてやったりした。

妹が寝て、妹の友達やその親がいなくなると、

母は私に正座をさせて金切り声で怒鳴った。

「なんで挨拶もできないんだ。私に恥をかかせるつもりか」

 

私は小学校4年生のときに、母と喧嘩して初めて家出をした。

たまたま父が家にいたので、父は私を泣きながら探した。

私は父に見つけてもらった。抱きしめられた。

一緒に家に帰ると、母は私をいないものとして活動した。

一ヶ月間、私は透明人間になった。

 

その後のある年の夏休み、私はしょっちゅう家出をするようになった。

補導も何回かされそうになったので、

補導されない程度で家に帰った。

その夏休みは、母は父と私のことで喧嘩し、

私の夏休みが終わるまで自室から出てこなかった。

 

中学生になり、反抗期がきた。

それまでの母の行動が許せず、

私に何かを禁じようとしたものなら、

私はすぐに反応してキレた。

何が原因だか忘れたが、母と初めて取っ組み合いの喧嘩をした。

母は最後に

「お前産まなきゃよかった。

生みたくて生んだんじゃない。

勝手に生まれてきた。

12リットルも輸血をした。

お前のせいで死にかけた」

と言った。

 

それから何度も母と喧嘩するが、

喧嘩するたびに私はこう思うようになった。

「私がお前を苦しめてる子供だよ。

お前の子供として生まれてごめんなさい。

殺したいならどうぞ殺してください。

死にたいので何も後悔しません。」

自分で死ねばよかったのに、

私には勇気がなくて出来なかった。

母もよく「死にたい。」と言っていたので、

「私のほうが死にたい」と言うと

「無理心中でもするか」と言われて話がそこで終わる。

誰も私達を殺しちゃくれない。

 

 

さて。これまでの話を踏まえた上でもう一度問う。

母は、母が苦しんでいたのを、私が知らないと思っているのだろうか?

 

 

私はずっと知っていた。

だから母に少しでも楽になってもらおうと必死だった。

でも私の行動はすべて裏目に出てしまったわけだ。

 

母は未だに、

「私の苦しみは誰にも理解できない。」

と思って生きている。

 

 

私は、

母が私を愛してくれていた5歳までの間のことを思い出して、

「きっと母に愛されていた」

と思いこむしかできない。

 

SNSで子育ては孤独だと嘆く母の気持ちはよくわかる。

その矛先が子供の「ワタシ」たちに向きませんように。

 

 

私は未だに、死にたくなったりする。

まだ完全には乗り越えられていない。

もう成人して何年も経つのに、だ。